「現金」「食費」といった標準の勘定科目だけで家計簿をつけ続けていると、いずれ「PayPay銀行の残高だけ分けて見たい」「家族ごとの医療費を比べたい」というように、標準科目では足りない場面にぶつかります。BokiBookでは勘定科目そのものを自由に追加・編集でき、1つの科目の中をさらに分ける補助科目も使えます。無料プランの上限に引っかかりやすいポイントとあわせて、具体的な手順を解説します。

標準科目だけでは足りなくなる場面

BokiBookには「現金」「普通預金」「食費」「水道光熱費」といった、家計でよく使う勘定科目があらかじめ用意されています。使い始めた最初の数か月はこれで十分ですが、記帳を続けていくと具体的な壁にぶつかります。よくあるのは次のような場面です。

これらはすべて、勘定科目の粒度が家計の実態より粗いために起きる問題です。BokiBookでは科目そのものを増やす方法と、既存の科目の中を分ける方法の2つで対応できます。

どんぐり先生
どんぐり先生のまとめ

「雑費」にまとめて入れてしまうと、後からいくら使ったか追えなくなるよ。ペットや家族の医療費のように、後で集計したい項目があるなら、気づいた時点で科目を分けておくのが一番なんだ。

勘定科目を追加・編集・並び替えする

勘定科目の管理画面は、設定メニューから「勘定科目 & 補助科目の管理」を開いて操作します。

BokiBookの勘定科目の管理画面。カスタムバッジの付いた独自科目が並んでいる
自分で作った科目にはカスタムのバッジが付き、鉛筆とゴミ箱のアイコンが出ます。標準科目と同じ一覧の中に混ざって並ぶので、住宅ローンやペット費のように家庭ごとの事情に合わせた科目を足していけます。
BokiBookの勘定科目の管理画面。資産や費用のバッジ付きで科目が並んでいる
勘定科目の管理画面です。各科目に資産・負債・純資産・費用のバッジが付いて並びます。右側のハンドルをつかむと並び替えができ、標準科目には鍵のアイコンが付いていて削除できないことが分かります。
  1. 「勘定科目」タブでは、資産・負債・純資産・収益・費用のカテゴリごとに登録済みの科目が一覧表示されます。カテゴリで絞り込んで見たい科目群だけを表示することもできます。
  2. 画面右上の追加ボタンから、科目名とカテゴリを指定して新しい勘定科目を作成できます。たとえば「ペット費」を費用カテゴリで新規作成すれば、その日から「雑費」と分けて記録できます。
  3. 既存の科目は編集アイコンから名前を変更でき、使っていない科目は削除もできます。
  4. 各科目の右側にあるドラッグハンドル(≡)を長押しして上下に動かすと、仕訳入力時の科目選択リストに表示される順番を並び替えられます。よく使う科目を上位に並べておくと、日々の仕訳入力がスムーズになります。

科目を新しく作った日から、これまで「雑費」に入っていた分をさかのぼって付け替える必要はありません。過去の仕訳はそのままにして、新しい科目は今日以降の取引から使い始めれば十分です。次のように、ペット用品を購入した仕訳から新しい科目を使ってみます。

科目名を後から変更した場合も、過去の仕訳が書き換わるわけではありません。科目名は表示ラベルとして仕訳に紐づいているため、「雑費」を「趣味・娯楽費」に改名しても、これまで「雑費」として記録した仕訳は名前だけが新しい表示に切り替わり、金額や日付といった記録そのものは変わりません。並び替えも同様に、表示順を変えるだけで集計結果には一切影響しません。安心して科目を育てていける理由はここにあります。

ペット費の科目を作った後、ペットフードを現金3,200円で購入した仕訳
借方金額貸方金額
ペット費3,200円現金3,200円
どんぐり先生
どんぐり先生のまとめ

過去の仕訳を書き直す必要はないよ。新しい科目は「今日から使う」でいいんだ。気づいた時点で科目を分けておけば、来月からのペット代がちゃんと見えるようになるよ。

補助科目で1つの科目をさらに細かく分ける

補助科目は、1つの親勘定科目の配下にぶら下げる形で作る、より細かい区分です(Proプラン限定機能)。「補助科目」タブから対象の親科目を選び、「補助科目をつくる」ボタンで名前を入力するだけで追加でき、こちらも一覧上でドラッグして並び替えができます。

例えば「普通預金」という親科目の下に「給与口座」「PayPay銀行」という補助科目を作り、給与口座に200,000円、PayPay銀行に43,800円を振り分けて管理しているとします。それぞれの口座に入金があった仕訳は次のように記録します。

給与収入を給与口座(普通預金の補助科目)で受け取った仕訳
借方金額貸方金額
普通預金(給与口座)200,000円給与収入200,000円

補助科目ごとの残高は総勘定元帳で個別に確認できますが、貸借対照表には親科目である「普通預金」としてまとめて表示されます。口座ごとの内訳を追いたいときだけ深掘りし、家計全体の資産を見るときはまとめて把握できる、という使い分けができるのが補助科目の利点です。

補助科目を使うときの注意点

補助科目はProプラン限定の機能で、無料プランでは作成できません。また、補助科目は勘定科目そのものではないため、仕訳入力画面では必ず親科目を選んでから補助科目を選ぶ2段階の操作になります。1つの親科目に補助科目を作りすぎると選択に時間がかかるようになるため、本当に分けて追いたい項目だけに絞るのがおすすめです。

どんぐり先生
どんぐり先生のまとめ

補助科目は貸借対照表ではまとめて表示されて、総勘定元帳では内訳が見られる。家計全体はシンプルに、気になる口座だけ深掘りできるのが補助科目の便利なところだよ。

勘定科目の追加・並び替えは、無料プランからすぐに試せます。

App Storeで無料ダウンロード

無料プランの上限とProプランの違い

無料プランでは、勘定科目・補助科目をあわせて累計5個までカスタム追加できます。ここで注意したいのは「累計」という点です。一度作成した科目を後で削除しても、この5個の枠は元に戻りません。

具体例で考えてみます。無料プランで家計簿を始めて3か月目に、「電子マネー」「ペット費」「PayPay銀行(普通預金の補助科目)」「医療費(子)」「医療費(配偶者)」という5個のカスタム科目を作ったとします。この時点で無料プランの上限に達しているため、6個目の「娯楽費」を追加しようとすると作成できません。ここで「電子マネー」を使わなくなったからと削除しても、枠は4個には戻らず5個のままです。つまり、後から必要になった科目のために枠を空けておく、という考え方は無料プランでは通用しません。

本当に必要な科目から絞って作り、迷っている科目は「本当に集計したいものか」を先に考えてから作成するのがおすすめです。Proプランに登録すると、この上限がなくなり、勘定科目・補助科目のどちらも無制限に追加・カスタマイズできるようになります。頻繁に科目を作り直したい場合や、家族の人数分だけ医療費を分けたい場合は、早い段階でProプランに切り替えたほうが結果的に手間が少なくなります。

家計での活用例

「電子マネーの残高を財布ごとに把握したい」なら、「電子マネー」という親科目の下に「Suica」「PayPay」といった補助科目を作る使い方ができます。「趣味の支出を可視化したい」なら、「娯楽費」の配下に「カメラ」「ゲーム」といった補助科目を分けてみるのもよいでしょう。「医療費控除の申告に備えたい」なら、「医療費」の下に家族の名前ごとの補助科目を作っておくと、確定申告の時期に家族別・OTC区分別の合計をすぐに集計できます。標準科目のままでは埋もれてしまいがちなお金の動きも、家計の実情に合わせて科目を育てていくことで、簿記の記録がより意味のあるものになっていきます。

どんぐり
どんぐりのまとめ

無料プランの5個は一度使うと戻ってこない枠だから、思いつきで作らずに「本当に集計したいものか」を先に考えてから作ろう。それでも足りなくなったら、Proプランで科目をどんどん育てていけるよ。