「B/S」と「P/L」、それぞれ何を映す画面か

BokiBookには、貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)という2つのレポート画面があります。どちらも簿記3級で学ぶ代表的な決算書ですが、映しているものは違います。貸借対照表は「ある一時点で、家計にどれだけの資産と負債があるか」というストック(残高)のスナップショットで、損益計算書は「ある期間に、どれだけの収益と費用があったか」というフロー(流れ)の記録です。この2つの理論的な仕組み自体は「貸借対照表とは?家計の"健康診断書"を簿記3級の視点でわかりやすく解説」「損益計算書とは?家計の「通信簿」を簿記3級の視点でわかりやすく解説」で紹介しているので、ここではおさらいは最小限にして、実際にBokiBookの画面でどう操作し、何を読み取るかを手順に沿って解説します。

BokiBookで貸借対照表(B/S)を確認する手順

  1. 画面下部のナビゲーションから「貸借対照表」または「B/S」のタブを開きます。
  2. 画面上部の「対象基準日」で、残高を確認したい日付を指定します(日付を指定しなければ、最新時点の残高が表示されます)。
  3. 「Ⅰ. 資産の部」に、現金・預金・保険積立金・固定資産といった資産科目ごとの残高が並びます。
  4. 「Ⅱ. 負債の部」に、クレジットカードの未払金や住宅ローンの残債といった負債科目ごとの残高が並びます。
  5. 「Ⅲ. 純資産の部」に、資産から負債を差し引いた家計の正味財産にあたる科目が表示されます。
  6. 画面下の「資産合計」と「負債・純資産合計」の2つの数字を見比べます。複式簿記で正しく仕訳が入力できていれば、この2つの金額は必ず一致します。

この最後の「資産合計=負債・純資産合計」の一致は、貸借対照表が「バランスシート」と呼ばれる理由そのものです。もし一致していない場合は、どこかの取引が片側の仕訳しか入力されていない可能性があるので、直近の仕訳を見直すサインになります。

BokiBookで損益計算書(P/L)を確認する手順

  1. 画面下部のナビゲーションから「損益計算書」または「P/L」のタブを開きます。
  2. 画面上部の期間指定で、集計したい範囲(今月・先月・任意の期間など)を選びます。
  3. 画面上部に、その期間の「当期純利益」(収益が費用を上回った場合)または「当期純損失」(下回った場合)が大きく表示されます。あわせて「売上・収入合計」と「費用・支出合計」の内訳も確認できます。
  4. 「Ⅰ. 収益の部」に、給与や副業収入といった収益科目ごとの金額が並びます。
  5. 「Ⅱ. 費用の部」に、食費・住居費・水道光熱費といった費用科目ごとの金額が並びます。

貸借対照表が「今どれだけ財産があるか」という結果だとすれば、損益計算書は「その期間、何にいくら使い、何がいくら入ってきたか」という過程です。同じ月のB/SとP/Lを合わせて見ると、資産が増えた(減った)理由を、収支の内訳から具体的に説明できるようになります。

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家計での活用例

月末や給料日など、決まったタイミングでB/SとP/Lを両方開く習慣をつけると、家計の変化を数字で追いやすくなります。例えば「今月は貯蓄が増えたはずなのにB/Sの純資産があまり増えていない」と感じたら、P/Lを開いて費用の部を見れば、どの科目の支出が想定より多かったのかがすぐに分かります。逆に「NISA・株式投資の仕訳」の記事で紹介したような資産の値上がりは、収支には現れずB/Sの資産残高だけを押し上げるので、両方の画面を見比べることではじめて気づける変化もあります。単式簿記の家計簿ではレシートの合計しか見えませんが、複式簿記なら「今の財産(B/S)」と「今期の成績(P/L)」を切り分けて確認できます。